GREETING

─ 代表挨拶 ─

私が職業紹介事業と出会ったのは2011年でした。いわゆるコンサルティング会社からの転職組だった私は、実務経験が全くなかったので、まずは既存の顧客群を訪問し、本質的に我々のような事業者は何を求められているのか、ということの理解を始めました。
企業ごとに表現の仕方は異なりましたが、私の理解として、企業は「採用をしたい」という一点のみを求めていることに気が付きました。
これを実現するということは、「企業側が採用できた」、という唯一絶対の事実が必要です。同時に忘れてはいけないのは、「企業側が採用できた」、ということは採用をされた人が必ず必要になります。つまり、企業が求めていることを実現するためには、全く同じレベルで採用をされうる人が、本質的に我々のような事業者に何を求めているのかを理解する必要がありました。

この理解には思った以上に時間がかかりましたが、数千人の方とお会いした結果として私が理解したのは、人は「自己実現をしたい」と思っているということでした。
何をもって実現としているかは人によって様々で、個人の趣味嗜好や環境によってその結論は大きく異なりますが、変わらないのは、自分にとっての自己実現を求めていることだと思います。

一方で、ある企業にとっては垂涎の的になるような経験を持っている人であっても、別の企業には見向きもされないということが、程度の差こそあれ現実的に起こります。それはなぜかというと、企業が持っている採用をしたいというニーズは、何がしかの企業内の課題にひもついて顕在化していて、その課題を解決をできる素養を持っている人を採用したいからです。企業はゴーイングコンサーンを前提にしており、社会環境に合わせて都度身の振り方を変えなくてはいけません。そして企業がおかれている環境は当然企業毎に異なり、それはひもついている課題が異なるということを意味し、その結果として人に対する評価が異なってきます。

実は、全く同じ構図が人にも当てはまり、生活環境や価値観が異なるがために、一人一人が抱えている課題が異なり、その結果として自己実現をできる環境が一人一人異なり、そして企業に対する評価が異なってきます。ある人にとっては垂涎の的になるような企業であっても、別の人には見向きもされないということが起きます。

我々のような会社の存在価値は、企業と人それぞれが抱えている課題を本質的に理解し、その延長線上に存在している双方の本質的なニーズである、「採用をしたい」と「自己実現をしたい」を実現することだと思います。課題を解決できた企業は次のステージの課題に挑戦し、それを解決することでさらに成長をし、また、自己実現ができた人はさらに高度の自己実現をするために成長をし、両者がスパイラル的に成長をしていきます。
有料職業紹介事業者のサービス品質は介在をした結果として双方が何を実現できたのかに全て集約されるのだと思います。

私たちは、企業と人との間に介在するものとして、その本分を最大限実現できるよう、邁進してまいります。

株式会社アンバース
代表取締役社長兼CEO
宇都宮聖士